矯正用マイクロチップ

よしどめ歯科院長

2011年03月02日 23:34

鹿児島県鹿児島市の歯科医院
よしどめ歯科 よしどめデンタルクリニック マルヤガーデンズ
理事長の吉留 英俊です。

先月アメリカのサンフランシスコで、
半導体の回路技術の国際会議が開かれたニュースがありましたが、
ここでちょっと面白い新技術が紹介されていました。



この国際会議は、世界中から半導体の革新技術が紹介されるんです。
特に小型化に関して優れた技術が紹介されることが多いです。
写真にあるのは、世界最小のコンピュータシステム。
コインよりも小さいのに、電池や無線まで入っています。

他にも目の動きに沿ってカーソルが動くディスプレイとか、
とても消費電力の低いプロセッサーチップとか、
いろいろ紹介されていたんですが、中でもドイツの研究チームから、
非常に小さい圧力測定用のマイクロチップが発表されていました。

これって、歯の矯正用なんですね。
歯の矯正って、歯にかかる圧力を考えながら調整していくんですが、
現在は歯医者さんの経験に委ねる部分が多いです。

今回発表されたチップは縦横2mm程度。
このチップの中になんと24個の圧力センサーがあって、
矯正具が歯にかけている圧力を、より精密に測定することができます。

非常に微弱な信号波で外部とデータのやり取りをするんですが、
ひょっとしたら近い将来、歯の動きに合わせて、
自分で微妙に圧力を変えていくような矯正具も開発されるのかな。

それにしてもさすがというかやっぱりというか、
北欧は歯科医療にかけては、技術の進み具合が早いです。
僕の医院もスウェーデンのイエテボリ大学と同じ滅菌システム使ってますが、
これは向こうの基準がとても厳格で、それに合格したシステムだからです。

これからも、現場でもびっくりするような技術って、
どんどん出てくるんでしょうね。世の中の進歩は早そうです。

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